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良いデザインは美しい——ラムス第3原則
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良いデザインは美しい——ラムス第3原則

ディーター・ラムスの「良いデザインの10原則」第3条——「良いデザインは美しい(Gutes Design ist ästhetisch)」。しかしラムスはその説明の末尾に、決定的な一文を付け加えています。
Aber nur das Gut-Gemachte kann auch schön sein.(しかし、よく作られたものだけが美しくもある)」
この一文が、ラムスの美意識の核心です。美しさとは付け加えるものではなく、誠実な設計の結果として「現れる」もの——そう定義した人物の言葉として読まなければなりません。

美しさは有用性の一部である

ラムスはこう述べています。「毎日使う製品は、私たちの人格性とウェルビーイングに影響を与える(products we use every day affect our person and our well-being)」。だからこそ、美的品質は製品の有用性から切り離せない——これが第3条の核心です。
彼が嫌った言葉があります。「美化(Beautification)」。「私たちは何かを美しくしようとしたことは一度もない。より良くしようとしていただけだ(We never just wanted to make something beautiful. We wanted to make things better)」とラムスは語っています。美を意図的に追加する行為は、ラムスにとって設計の誠実さを損なうものでした。

「よく作られた」ことが美しさの条件

「nur das Gut-Gemachte kann auch schön sein(よく作られたものだけが美しい)」——ここで言う「よく作られた」とは何でしょうか。ラムスの実践から読み解くと、素材の誠実な使用・比率の精密さ・ディテールへの徹底・構造の正直さが含まれます。
SK4フォノグラム(1956年)は象徴的です。透明アクリルの蓋は機能的問題の解決から生まれましたが、内部メカニズムを見せるという「構造の正直さ」が同時に美しさをもたらしました。従来の木製家具型家電から脱却し、素材そのものを見せる——これが「よく作られた」の意味です。SK4はニューヨーク近代美術館(MoMA)に永久収蔵され、メトロポリタン美術館にも収められています。

バウハウスからウルムを経てラムスへ

ラムスの美意識は、バウハウス(1919–1933)からウルム造形大学(1953–1968)へと連なる系譜の上にあります。「機能・素材・製造制約から形が生まれる」というウルムの哲学——ラムスはSK4の共同設計者ハンス・グッゲロートらウルム関係者との協働を通じて、その方法論に触れていきます。
「フラットな面・直角・明確に表現された機能——それがドイツデザインの同義語となった」という評価は、バウハウスからウルム、そしてラムスへと流れる美意識の一貫性を示しています。美しさとは様式ではなく、誠実な製造と設計の必然的な帰結として現れるもの——この考え方が系譜を貫いています。

素材の美しさとZACK

毎日触れる製品の美しさが人のウェルビーイングに影響する——ラムスのこの命題は、バスルームアクセサリーにそのまま当てはまります。洗面台に並ぶタオル掛けやソープホルダーは、毎朝・毎晩目に入り、手が触れるものです。
ZACKのヘアライン仕上げは、加工精度そのものが美しさの源泉です。光を均一に拡散させる細かな線条は、装飾として施されたものではなく、ステンレスの素材特性を最大限に引き出した「よく作られた」表面です。18/10ステンレスという素材選択も同様——18/10ステンレスという素材選択も同様です。素材の質を落とさないことは、長く美しさを保つための前提になります。
「余分なものを省いた先に本質が際立つ」というラムスの言葉は、毎日の洗面台の上でひっそりと実証されています。
次回は第4条「良いデザインは製品を理解しやすくする」を読み解きます。

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