ZACKについて

ABOUT ZACK

 ZACK社は1985年に創業者であり、現オーナーでもあるドイツ人のベルント・マカロウ氏によって、ドイツのオシュトシュタインベックで設立された、ステンレス製ハウスウェアの専業メーカーです。英語圏の国では「ザック」と発音されることが多いのですが、本国ドイツでは「ツァック」と発音します。早くからその独特の思想に基づいたデザインが知られ、およそ20年経った今日では、ステンレス製デザイン・ハウスウェアの著名なブランドの1つとして、主にヨーロッパと北米で広くリスペクトを集めています。

 

 ZACKの持つ思想とは、日常の生活空間の中に、シンプルな「美」というものを実現すること。奇抜なデザインを主張するのではなく、使いやすいこと。きちんと長く使えること。そういったごく当たり前のニーズに応える高い品質を追求することで、さりげなく個性を主張できること。巷に溢れる汎用品にはない、確かな物づくりへのこだわり。ドイツの持つ堅実な思想と伝統。一目見た時、ふと手に取った時に、それらが実感として感じられるのがZACKのデザインです。
 

 そのオリジナリティと品質へのこだわりが評価され、欧米の著名なインテリアショップやデパート、ホテルチェーンやレストランなどで、プレステージ性の高いハウスウェアブランドとして、確かな地位を築いています。

 ZACKの製品ラインは、バーアイテム、カフェアイテム、キッチンウェア、テーブルウェア、リビングウェア、オフィスステイショナリー、バスルーム=トイレットウェア、ファイヤーツールなど、大きく8つのカテゴリーで構成され、「Follow Your Style」のスローガンの元、ライフスタイル全般をフォローするラインナップを揃えています。


  毎年、主にビッグシーズンである春と秋の2回、2月にフランクフルトで行われるアンビエンテ(AMBIENTE)と、9月にパリで行われるメゾン・エ・オブジェ(Maison&Objet)などで新作が発表されますが、その独創的で完成度の高いブースデザインは2004年にADAM AWARDを受賞して以来高く評価され、常に固定客である多くの著名な百貨店のバイヤーたちや、デザイナー、建築家やメディア等の訪問客でにぎわっています。

 

 ヨーロッパの数あるインテリア製品のメーカーの中で、ZACKがZACKらしい、一目見ただけで「ZACKだ」と分かるようなユニークなデザインを保持し続け、評価されているのには理由があります。ZACKのアイテムは全て、後述するハイコ・リンケ氏の率いる社内のインハウス・デザイナー陣によってデザインされているので、デザイン、コンセプト、思想にブレがないのです。


 これは次々と話題のデザイナーを採用したり、コンペティションで新しいデザインを募るといった、近年のヨーロッパのメーカーのトレンドからすると、とても特徴的な試みであり、もっともZACKらしい点であると言えます。

 

 肉厚なステンレスをふんだんに使い、その重厚感、重量感は触るだけ、手に取っただけで、もしかしたらこれまで出会ったことのない類の、とてつもないクオリティの製品だということに。またその仕上げの美しさも、日用品ありながら日用品のレベル超えたものであることに気がつくことでしょう。

現代的なライフスタイルに息づく「バウハウス」。

ハイコ・リンケ
Heico Linke

ハイコ・リンケ氏は、2015年にその長いキャリアをリタイアしましたが、現在のZACKデザインを方向付けたデザイナーとして、触れないわけにはいきません。

彼は、ドイツ人として、バウハウスの多大な影響を、もっとも強く受けて育ったプロダクトデザイナーの一人です。多くのドイツ人と同様、戦後のドイツで、ごく当たり前のようにバウハウスの生みだしたプロダクトや合理的な精神に囲まれて成長したリンケ少年は、大人になるにつれ、現実としての工業デザインに次第にのめり込み、1974年にハンブルグ大学の工学部を卒業すると、自身の設計事務所を設立し、数多くの建築やプロダクトのデザインを手掛けてきました。
彼のデザインに一貫して見られる、徹底したミニマリズムを具現化したデザインは、まさに現代におけるバウハウス的解釈を求めた結果、生み出されたものと言えます。「ステンレスという素材の持つ良さをいかに引き出すか」。彼のデザインは常にその一点から始まります。
また彼は、エットーレ・ソットサスと彼のメンフィス・グループの持っていたようなプロダクトデザインにおける「遊び心」をとても大切にしています。その2つの大きな流れが彼と彼のチームの中で融合し、今日のZACKのデザインの中に息づいているのです。

浮かび上がるオーセンティックなデザイン。

ギーザ・ミーダー 
Gesa Meeder
 
現在、ZACKのデザインチームを率いるチーフデザイナーがギーザ・ミーダーです。ハイコ氏がリタイアした後、長年にわたって氏の薫陶を受けてきた彼女がデザインチームをリードすることになりました。

彼女のデザインは女性らしく、形式美と機能美の調和を必要最小限のデザインの中で実現することを特徴としています。無駄のないシンプルなデザインで、使いやすく、親しみやすいこと、そして美しいこと。それが彼女がZACKの中で目指すデザインの基本的な思想です。

1996年にハノーバー応用科学芸術大学のメディアデザイン学科を卒業した彼女の卒業論文は「モバイル・バスルーム」。それをひっさげて入社したアドルフ・バベルのデザイン事務所で、彼女のバスルームデザインのプロフェッショナルとしてのキャリアはスタートしました。

彼女が参加したプロジェクトの中でも、ヘッシュ(HOESCH)社と共同開発したバスタブ「ZERO」は、世界各国で国際的なデザインアワードをいくつも受賞するという輝かしい成果と経験を彼女にもたらしました。2000年にZACKの専任デザイナーに就任して以降、主にCONTAS、CIVIO、FOCCIOといったシリーズを中心にデザインを担当しています。